スマートフォン連携の使用方法
本製品では、ラップタイム計測情報、水温・油温等の車両情報を、スマートフォンなどに表示させることができます。
スマートフォンと連携するためには、Wi-Fi機能に対応したスマートフォンおよび、ブラウザが必要です。
Note
スマートフォン連携を使用する場合は、Wi-Fiアクセスポイント機能のSSID(Wi-Fiアクセスポイント名)およびネットワークキー(パスワード)を、Racing Analyzerで設定してください。
設定方法の詳細については、コントローラと各種周辺装置およびWi-Fi連携の設定を参照してください。
コントローラとスマートフォンの連携方法
1. コントローラのWi-Fiアクセスポイント機能を有効化する
操作スイッチの青色ボタンを長押し(3秒)します。
コントローラ状態表示LEDが青色に点灯すると、Wi-Fiアクセスポイント機能が有効です。
Note
操作スイッチの操作方法については、操作スイッチの使用方法を参照してください。
Note
Wi-Fiアクセスポイント機能の有効・無効の設定は、Racing Analyzerでも行うことができます。
2. スマートフォンをコントローラのWi-Fiアクセスポイントに接続する
スマートフォンのWi-Fi設定画面より、コントローラのSSID(アクセスポイント名)に接続し、ネットワークキー(パスワード)を入力します。
Tips
iOSをお使いの場合、「インターネット未接続」と表示されることがありますが、正常にコントローラと接続されています。
これは、コントローラとお使いのスマートフォンで閉域ネットワークを構築しており、ネットワークがインターネットに接続されていないため、このように表示されます。
3. スマートフォンのブラウザで、スマートフォン連携サイトに接続する
スマートフォンのブラウザ(SafariやChrome)で、以下の連携サイトに接続します。
手動でURL(アドレス)を入力する際は、以下のアドレスを入力します。
Tips
スマートフォン連携機能は、横向き画面に最適化されています。
縦向きで表示した場合は、画面を横向きに変更後、ページを再更新(リロード)してください。
Tips
スマートフォンの機能により、一定時間無操作状態が続くと自動ロック(画面がOFF)になる場合があります。
必要に応じて、スマートフォンの設定を変更し、自動ロックの時間を変更してください。
自動ロックの時間変更については、お使いのスマートフォンの使用方法を参照してください。
Tips
スマートフォン連携サイトは、お気に入りやホーム画面に登録しておくと便利です。
スマートフォンの連携画面について
スマートフォン連携サイトからは、以下の画面が選択できます。
Normal View
車両の状態を一目で把握するのに最適な画面です。
Circuit View
サーキット走行時など、ラップタイム情報と車両情報を把握するのに最適な画面です。
Attack View
サーキット走行のアタック時など、タイム差情報を把握しながら走行するのに最適な画面です。
Status View
コントローラの状態や、GPSの測位状態など、システム全体の動作状況を表示します。
衛星測位状態には、位置測位状態がリアルタイムに表示されます。
測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
Note
衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。
- 測位:測位している衛星数を示しています。
- 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
- Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Tip
衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。
測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上
Result View
前回走行時のラップタイム情報を表示します。
Note
タイム計測結果は、走行ログの記録終了後に作成されます。
タイム計測結果が表示されない場合は、走行ログの記録中でないことを確認してください。
走行ログの記録について
-
「Circuit View」または「Attack View」から操作します。
-
「START」ボタンで、走行ログの記録を開始、「STOP」ボタンで、走行ログの記録を終了します。
Note
走行ログの記録の詳細については、走行ログの記録を参照してください。
タイム計測機能について
-
「Circuit View」または「Attack View」から操作します。
-
任意のタイム計測ラインを選択して、走行ログの記録を開始すると、走行ログの記録と同時に、ラップタイムやセクタタイムなどをスマートフォンに表示することができます。
Note
タイム計測ライン(コントロールライン・セクタライン)は、Racing Analyzerで作成することができます。
詳細については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの解析 - 任意のタイム計測ライン作成」を参照してください。
Note
タイム計測機能は、走行ログの記録と同時に実行される機能です。
走行ログの記録が実行されていない場合は、タイム計測することはできません。
1. 「Circuit View」または「Attack View」を選択する
2. 「検索」ボタンを押して、計測可能なタイム計測ラインを検索する
現在の位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。
3. ドロップダウンより、タイム計測ラインを選択する
4. 「確定」ボタンを押して、タイム計測ラインを確定する
タイム計測ラインが確定すると、ボタン色が緑色に変化します。
-
確定前
-
確定後
5. 「START」ボタンを押して、走行ログの記録およびタイム計測を開始する
「START」ボタン押した後、タイム計測可能状態(表示がゼロ)になってから、走行を開始してください。
-
タイム計測準備中
-
タイム計測可能状態
6. 走行終了後、「STOP」ボタンを押して、走行ログの記録およびタイム計測を終了する
コントローラの電源をOFFにする場合は、USBメモリアクセス中のアイコン「」が表示されていないことを確認してから、USB電源ケーブルを抜いてください。
Warning
コントローラの電源をOFFにする際は、走行ログの記録が停止状態であること、USBメモリに書き込み中でないことを必ず確認してください。
走行ログデータや、USBメモリのデータが破壊される可能性があります。
各画面の項目について
- Normal View
- Circuit View
- Attack View
1. 状態表示アイコン
各種状態をアイコン表示します。
アイコンの詳細は、以下の通りです。
アイコン | 内容 |
---|---|
コントローラと接続されていません。 | |
コントローラに異常が発生しています。 | |
GPS衛星を測位できません。 空が見える場所に移動してください。 |
|
GPS受信機に異常が発生しています。 | |
USBメモリアクセス中です。 コントローラの電源をOFFにしたり、USBメモリを抜かないでください。 |
|
走行ログ記録中です。 コントローラの電源をOFFにしたり、USBメモリを抜かないでください。 |
2. タイム計測ライン選択
- 「検索」ボタン: 現在の位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。
- 「▼」ボタン: 選択可能なタイム計測ラインが表示されます。使用する計測ラインを選択します。
- 「確定」ボタン: 選択したタイム計測ラインを確定します。確定すると、ボタンの背景色が緑色に設定されます。
Note
タイム計測ライン(コントロールライン・セクタライン)は、Racing Analyzerで作成することができます。
詳細については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの解析 - 任意のタイム計測ライン作成」を参照してください。
3. スタートボタン/ストップボタン
走行ログの記録を開始および終了します。
4. 水温
水温をリアルタイム表示します。
Note
本項目を表示するためには、温度センサが接続されており、かつ、温度センサの接続が有効に設定されている必要があります。
詳細については、コントローラと各種周辺装置およびWi-Fi連携の設定を参照してください。
5. 油温
油温をリアルタイム表示します。
Note
本項目を表示するためには、温度センサが接続されており、かつ、温度センサの接続が有効に設定されている必要があります。
詳細については、コントローラと各種周辺装置およびWi-Fi連携の設定を参照してください。
6. 現在走行中ラップタイム
現在走行中のラップタイムをリアルタイムに表示します。
「Attack View」の場合、ラップ計測ライン通過後、10秒後に表示されます。
(通過後10秒間は、最終走行ラップタイムが表示されます。)
7. 最終走行ラップタイム
直前のラップタイムを表示します。
「Circuit View」の場合、ベストラップタイムとの時間差を下部に表示します。
「Attack View」の場合、ラップ計測ライン通過後、10秒間表示されます。
8. 最終走行セクタタイム
直前のセクタタイムを表示します。
「Circuit View」の場合、ベストセクタタイムとの時間差を下部に表示します。
9. 最終走行セクタタイム差
直前セクタのベストセクタタイムとの時間差を表示します。
Note
各種タイム表示は、計測ラインの設定中かつ、走行ログの記録中に表示されます。
Note
各種タイム表示は、以下の通り色分けされて表示されます。
- 走行中のベストタイムより速い場合: 緑色
- 走行中のベストタイムより遅い場合: 赤色