走行ログデータの動作確認
設定が完了したら、実際にサーキットを走行する前に、取り付けたすべての装置が動作しているか、一般道などを走行し、以下の通り確認してください。
なお、確認においては、走行ログデータの読み込みが必要なため、走行ログ解析ソフト Racing Analyzerのサブスクリプションサービスへの登録が必要となります。
事情により登録が難しい場合は、販売元にご相談ください。
1. GPSの衛星測位状態を確認する
GPSは特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度が変化します。
より正確な走行ログデータを取得するためにも、実際にご使用になる前に、衛星測位状態の確認を行っていただくことをお勧めいたします。
液晶メータから確認する場合
Note
液晶メータの詳細については、液晶メータの使用方法を参照してください。
-
液晶メータの画面に、GPSの状態表示アイコン「」および「」が表示されていないことを確認します。
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時刻表示部分をタッチして、ダッシュボードを表示し、コントローラタブを開きます。
-
GPSが「正常」と表示されているか確認します。
Warning
GPSに「正常」以外が表示されている場合は、GPSが正常に測位されていません。
GNSS受信機がコントローラにきちんと接続されているか、GNSS受信機の取付場所が適切か確認してください。
-
衛星測位状態の数値を確認します。
衛星測位状態には、位置測位状態がリアルタイムに表示されます。
測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
Note
衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。
- 測位:測位している衛星数を示しています。
- 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
- Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Tip
衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。
測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上
Note
測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。
なお、電源をONにしてから、捕捉可能な衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。
- GNSS受信機の上面(アンテナ面)が天空を向くように取り付けられているか。
- GNSS受信機の取付場所が適切か。
スマートフォンから確認する場合
Note
スマートフォン連携の詳細については、スマートフォン連携の使用方法を参照してください。
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スマートフォン連携サイトの「Status View」を選択して、画面を表示します。
GPSの状態表示アイコン「」および「」が表示されていないことを確認してください。
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GPSが「正常」と表示されているか確認します。
Warning
GPSに「正常」以外が表示されている場合は、GPSが正常に測位されていません。
GNSS受信機がコントローラにきちんと接続されているか、GNSS受信機の取付場所が適切か確認してください。
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衛星測位状態の数値を確認します。
衛星測位状態には、位置測位状態がリアルタイムに表示されます。
測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
Note
衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。
- 測位:測位している衛星数を示しています。
- 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
- Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Tip
衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。
測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上
Note
測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。
なお、電源をONにしてから、捕捉可能な衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。
- GNSS受信機の上面(アンテナ面)が天空を向くように取り付けられているか。
- GNSS受信機の取付場所が適切か。
2. 走行ログを記録する
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以下の方法より、走行ログの記録を開始します。
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Racing Analyzerから操作する場合: 「コントローラ設定」のロガータブを開き、「ロギング開始」ボタンより操作します。
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液晶メータから操作する場合: ダッシュボードのロガータブを開き、「ロギング開始」ボタンより操作します。
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操作スイッチから操作する場合: 操作スイッチの赤色ボタンを長押しして、操作します。
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スマートフォンから操作する場合: 「Circuit View」または「Attack View」を開き、「START」ボタンより操作します。
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一般道などを走行して、走行ログを記録します。このとき、20km/h以上の速度で、5分以上走行してください。
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以下の方法より、走行ログの記録を停止します。
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Racing Analyzerから操作する場合: 「コントローラ設定」のロガータブを開き、「ロギング停止」ボタンより操作します。
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液晶メータから操作する場合: ダッシュボードのロガータブを開き、「ロギング終了」ボタンより操作します。
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操作スイッチから操作する場合: 操作スイッチの赤色ボタンを長押しして、操作します。
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スマートフォンから操作する場合: 「Circuit View」または「Attack View」を開き、「STOP」ボタンより操作します。
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Note
走行ログの詳しい記録方法については、走行ログの記録を参照してください。
3. 記録した走行ログデータをRacing Analyzerで読み込む
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走行ログの記録を停止状態にした後、コントローラのUSB電源ケーブルを抜いて、電源をOFFにします。
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コントローラからUSBメモリを取り外し、PCに接続します。
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Racing Analyzerを起動し、記録した走行ログデータを読み込みます。
Note
読み込み方法の詳細については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの読み込み - コントローラ/Tログのデータ読み込み」を参照してください。
4.データビューでサンプルデータを確認する
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走行ログデータを読み込んだ状態で、「データビュー」ボタンをクリックし、記録されているデータを表示します。
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「発生元」に各種センサからの入力値が表示されます。 コントローラに接続されているセンサの情報が表示されているか、異常な値が記録されていないかなどを確認します。
5.トラックビューでサンプルデータを確認する
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データビューで任意のデータ範囲を選択し、右クリックメニューから、「トラックビューで表示」を選択します。
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GPS受信機が取得した軌跡データに、乱れや途切れがないかなどを確認します。
Note
- 開始データを選択後、キーボードのShiftキーを押しながら終了データを選択すると、開始データと終了データ間の複数選択ができます。
- キーボードのCtrlキーを押しながらデータを選択すると、データの複数選択ができます。
- 大量のデータを選択して、トラックビューを表示すると、データ量が多いために処理に時間を要します。要所要所のデータを選択されることをお勧めします。
- 軌跡データに乱れや途切れが発生している場合は、ノイズの影響が考えられます。GPS受信機の設置場所の見直しなどを検討してください。