スマートフォン連携の使用方法
本製品では、走行ログの記録と同時に、ラップタイムの計測情報をリアルタイムにスマートフォンに表示させることができます。
スマートフォンと連携するためには、Wi-Fi機能に対応したスマートフォンおよび、ブラウザが必要です。
Note
スマートフォン連携を使用する場合は、「Racing Analyzer」で、暗号化キー (パスワード) を設定してください。
暗号化キー (パスワード) の設定方法については、「Racing Analyzer」取扱説明書の「Tログ プチ / Tログ プチⅡ設定 - Tログ プチ / Tログ プチⅡ設定」を参照してください。
本製品とスマートフォンの連携方法
1. 本製品とスマートフォンをWi-Fi接続する
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ロガー本体にGNSS受信機を接続し、ロガー本体の電源をONにします。
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ロガー本体の起動が完了したら、スマートフォンのWi-Fi設定画面より、本製品のアクセスポイントに接続し、暗号化キー (パスワード) を入力します。

Note
本製品のWi-Fiアクセスポイント機能は、ロガー本体が起動すると、自動的に有効になります。
Info
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アクセスポイント名は、以下のように表示されます。
「TLOG_PETITE- (固有ID)」
固有IDは、画面の「DevID」項目に表示されている数字です。
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暗号化キー (パスワード) の初期設定値は、「01234567890」です。
Info
ロガー本体とWi-Fiで同時接続可能な機器の数は、1台のみです。
接続したい機器がWi-Fi接続できない場合、画面の「●WiFi」の表示が 緑色 になっていないかご確認ください。
緑色 の表示になっている場合は、すでに他の機器とロガー本体が、Wi-Fi接続状態となっています。

Info
ロガー本体とWi-Fi接続を行う際は、スマートフォンのWi-Fi自動接続の設定を「OFF」にしてください。
ロガー本体とWi-Fiで同時接続可能な機器は1台のみのため、スマートフォンの設定が「ON」になっていると、他の機器とWi-Fi接続する際に、スムーズに接続できない可能性があります。
スマートフォンのWi-Fi自動接続の設定が「ON」になっている場合は、スマートフォンのWi-Fi設定画面より、下図のように設定を「OFF」にしてください。

Tips
iOSをお使いの場合、「インターネット未接続」と表示されることがありますが、正常にロガー本体と接続されています。
これは、ロガー本体とお使いのスマートフォンで閉域ネットワークを構築しており、このネットワークがインターネットに接続されていないため、「インターネット未接続」と表示されます。

Tips
iOSをお使いの場合、Wi-Fi設定画面に「安全性の低いセキュリティ」と表示されることがありますが、Wi-Fi接続で使用するネットワークは、ロガー本体とお使いの機器との間に作成される一時的な閉域ネットワークであるため、安心してお使いいただけます。

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スマートフォンとWi-Fi接続できたら、画面の「●WiFi」の表示が 緑色 になります。

2. スマートフォン連携サイトに接続する
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スマートフォンのブラウザ (SafariやChrome) で、以下の連携サイトに接続します。

手動でURL (アドレス) を入力する際は、以下のアドレスを入力します。
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スマートフォン連携画面が表示されます。

Tips
スマートフォン連携機能は、「横向き画面」に最適化されています。
縦向きで表示した場合は、画面を横向きに変更した後、ページを再更新 (リロード) してください。
Tips
スマートフォンの機能により、一定時間無操作状態が続くと自動ロック (画面がOFF) になる場合があります。
必要に応じて、スマートフォンの設定を変更し、自動ロックの時間を変更してください。
Tips
スマートフォン連携サイトは、お気に入りやホーム画面に登録しておくと便利です。
スマートフォン連携画面
スマートフォン連携画面には、ラップタイムの計測情報や、本製品の動作状態、GPS衛星の測位状態などが表示されます。

連携画面の項目

1. 状態表示アイコン
本製品の動作状態を、以下のアイコンで表示します。
| アイコン | 内容 |
|---|---|
| スマートフォンとの接続に問題が発生しています。 スマートフォンとWi-Fi接続できているかを確認し、ページを再更新 (リロード) してください。 再更新 (リロード) してもアイコンが表示されている場合は、ロガー本体の電源をOFFにし、再度ONにして、Wi-Fi接続を行ってください。 |
|
| 本製品に異常が発生しています。 ロガー本体の電源をOFFにし、以下をご確認ください。 ・GNSS受信機が正しく接続されているか。 ・走行ログの記録可能容量が不足していないか。 以上を確認した後、ロガー本体の電源を再度ONにしてください。 |
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| GPS衛星を測位できません。 以下をご確認ください。 ・GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように取り付けられているか。 ・GNSS受信機の取り付け場所が適切か。 |
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| GNSS受信機に異常が発生しています。 ロガー本体の電源をOFFにして、以下をご確認ください。 ・GNSS受信機が正しく接続されているか。 以上を確認した後、ロガー本体の電源を再度ONにしてください。 |
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| 走行ログを記録しています。 ロガー本体の電源をOFFにしないでください。 |
2. タイム計測ライン選択
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「検索」ボタン : 位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。
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「▼」ボタン : 選択可能なタイム計測ラインが表示されます。使用する計測ラインを選択します。
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「確定」ボタン : 選択したタイム計測ラインを確定します。確定すると、ボタンの背景色が 緑色 に設定されます。
3. スタートボタン / ストップボタン
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「START」ボタン : 走行ログの記録を開始します。
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「STOP」ボタン : 走行ログの記録を終了します。
Warning
スマートフォン連携によるラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始 / 終了の操作は、ロガー本体の 黄色ボタン ではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタン および「STOP」ボタン より行ってください。
4. 現在走行中ラップタイム
現在走行中のラップタイムをリアルタイムに表示します。
5. ベストラップタイム
最速のラップタイムを表示します。
6. ラストラップタイム
ラストラップタイム (直前の周回時間) を表示します。
下部には、ベストラップタイムとの時間差を表示します。
Note
各種ラップタイムの表示は、タイム計測ラインの設定中かつ、走行ログの記録中に表示されます。
Note
ラストラップタイムの表示は、以下の通り色分けされて表示されます。
- 走行中のベストラップタイムより速い場合 : 緑色

- 走行中のベストラップタイムより遅い場合 : 赤色

7. ソフトウェアバージョン
本製品のソフトウェア (ファームウェア) バージョンを表示します。
8. GPS衛星の測位状態
GPS衛星の測位状態がリアルタイムに表示されます。
各項目について、以下の数値があると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
| 項目 | 参考値 |
|---|---|
| 測位 | 14 以上 |
| 有効 | 4 以上 |
| Lv | 23 以上 |
Tip
-
GPS衛星の測位状態は、「測位」「有効」「Lv」の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
ただし、GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。 -
各項目の内容については、以下をご確認ください。
項目 内容 測位 測位している衛星数を示しています。 有効 測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。 Lv 測位に適した衛星の受信強度を示しています。
9. 車速
GPSの位置情報より、車速をリアルタイムに表示します。
10. タイム計測ライン名
ラップタイムの計測を行う場合に、タイム計測ラインを確定すると、確定したタイム計測ライン名が表示されます。
GPS衛星の測位状態
GPSは特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度が変化します。
より正確な走行ログを記録するためにも、走行ログの記録やラップタイムの計測を行う前に、GPS衛星の測位状態をご確認いただくことをお勧めします。
GPS衛星の測位状態の確認方法
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スマートフォン連携画面を表示します。
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GPSの状態表示アイコン「
」および「
」が表示されていないことを確認します。
Warning
GPSの状態表示アイコンが表示されている場合は、以下をご確認ください。
- GNSS受信機が正しく接続されているか。
- GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように取り付けられているか。
- GNSS受信機の取り付け場所が適切か。
-
GPS衛星の測位状態の数値を確認します。

GPS衛星の測位状態がリアルタイムに表示されます。
各項目について、以下の数値があると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
項目 参考値 測位 14 以上 有効 4 以上 Lv 23 以上 Tip
-
GPS衛星の測位状態は、「測位」「有効」「Lv」の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
ただし、GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。 -
各項目の内容については、以下をご確認ください。
項目 内容 測位 測位している衛星数を示しています。 有効 測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。 Lv 測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Note
測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。
- GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように取り付けられているか。
- GNSS受信機の取り付け場所が適切か。
なお、ロガー本体の電源をONにしてから、測位可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。 -
走行ログの記録
走行ログの記録開始 / 終了の操作は、スマートフォン連携画面の「START」ボタン および「STOP」ボタン より行います。
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「START」ボタン : 走行ログの記録を開始します。
-
「STOP」ボタン : 走行ログの記録を終了します。

Warning
スマートフォン連携によるラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始 / 終了の操作は、ロガー本体の 黄色ボタン ではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタン および「STOP」ボタン より行ってください。
ラップタイムの計測
タイム計測ラインを確定して、走行ログの記録を開始することで、走行ログの記録と同時に、ラップタイムの計測情報をリアルタイムにスマートフォンに表示させることができます。
Note
ラップタイムの計測機能は、走行ログの記録と同時に実行される機能です。
走行ログの記録が行われていない場合、ラップタイムの計測を行うことはできません。
ラップタイムの計測方法
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スマートフォン連携画面を表示します。
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「検索」ボタン を押します。
位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。
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「▼」ボタン より、タイム計測ラインを選択します。

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「確定」ボタン を押して、タイム計測ラインを確定します。

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タイム計測ラインを確定すると、「確定」ボタン の背景色が 緑色 に設定されます。
また、連携画面の下部には、タイム計測ライン名が表示されます。
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「START」ボタン を押して、走行ログの記録・ラップタイムの計測を開始します。

Warning
スマートフォン連携によるラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始 / 終了の操作は、ロガー本体の 黄色ボタン ではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタン および「STOP」ボタン より行ってください。
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走行ログ記録中のアイコン「
」が表示され、「ラップタイム計測可能状態 (ラップタイムの表示がゼロ)」になったら、走行を開始することができます。
Note
ラップタイムの表示については、以下をご参照ください。
- ラップタイム計測準備中

- ラップタイム計測可能状態

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走行が終了したら、「STOP」ボタン を押して、走行ログの記録・ラップタイムの計測を終了します。

Warning
スマートフォン連携によるラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始 / 終了の操作は、ロガー本体の 黄色ボタン ではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタン および「STOP」ボタン より行ってください。
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ロガー本体の電源をOFFにする場合は、走行ログ記録中のアイコン「
」が表示されていないことを確認して、電源をOFFにしてください。
Warning
ロガー本体の電源をOFFにする際は、走行ログの記録・ラップタイムの計測を終了していることを必ず確認してください。
走行ログの記録・ラップタイムの計測中に電源をOFFにすると、走行ログデータが破壊される可能性があります。