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動作確認

1. 本製品の動作確認

本製品の取り付け・各機器の接続が完了したら、以下の手順で動作確認を行ってください。

Info

動作確認では、GPS衛星をはじめとする各種衛星が正常に測位できているかを確認します。

GNSS受信機を、上面 (アンテナ面) が天空を向くように設置した状態で行ってください。

1. 動作確認

  1. ロガー本体に、GNSS受信機が正しく接続されていることを確認します。

  2. GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように設置されていることを確認します。

    Warning

    防水には非対応のため、雨天時、屋外への設置はできません。

    室内のフロントガラスやリアガラス等に設置して使用してください。

  3. ロガー本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源に接続し、電源をONにします。

    Note

    本製品には、電源スイッチはありません。

    ロガー本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源に接続すると、電源がONになります。

    Note

    ロガー本体の電源がONになると、緑色LED が点灯します。

    Warning

    緑色LED が点灯しない場合は、以下をご確認ください。

    • ロガー本体のUSB電源ケーブルが、モバイルバッテリー等の電源に接続されているか。

    以上を確認しても状況が改善しない場合は、故障が考えられます。

    速やかにすべてのケーブルを外して、購入元へお問い合わせをお願いいたします。

    Info

    安定動作のため、使用するモバイルバッテリーは、2A以上出力できるものを強くお勧めします。

  4. ロガー本体が起動するので、下図の「起動完了 (「READY!」表示)」の状態になるまでお待ちください。

    Note

    下図のように、画面に「NoGnssFix!」と表示されている場合は、測位可能なGPS衛星を探索しています。

    画面に「READY!」 と表示されるまでお待ちください。

    Note

    画面の表示が「NoGnssFix!」から「READY!」に変わらない場合は、以下をご確認ください。

    • GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように取り付けられているか。
    • GNSS受信機の取り付け場所が適切か。

    なお、ロガー本体の電源をONにしてから、測位可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
    電源をONにした後、少し時間を置いてから確認してください。

    Warning

    • 画面に「ERROR!」と表示されていて、赤色LED が点滅している場合は、ロガー本体の電源をOFFにし、以下をご確認ください。

      • GNSS受信機が正しく接続されているか。
      • 走行ログの記録可能容量が不足していないか。

      以上を確認した後、ロガー本体の電源を再度ONにしてください。

    • 走行ログの記録可能容量については、ロガー本体の使用方法 を参照してください。

2. GPS衛星の測位状態の確認

GPSは特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度が変化します。

より正確な走行ログを記録するためにも、走行ログの記録やラップタイムの計測を行う前に、GPS衛星の測位状態をご確認いただくことをお勧めします。

  1. 画面に「READY!」と表示されていることを確認します。

  2. 画面の「SAT」「EN」「LV」の数値を確認します。

    各項目について、以下の数値があると、比較的正確な走行ログを記録することができます。

    項目 参考値
    SAT 14 以上
    EN 4 以上
    LV 23 以上

    Tip

    • GPS衛星の測位状態は、「SAT」「EN」「LV」の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
      ただし、GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。

    • 各項目の内容については、以下をご確認ください。

      項目 内容
      SAT 測位している衛星数を示しています。
      EN 測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
      LV 測位に適した衛星の受信強度を示しています。

    Note

    測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。

    • GNSS受信機の上面 (アンテナ面) が、天空を向くように取り付けられているか。
    • GNSS受信機の取り付け場所が適切か。

    なお、ロガー本体の電源をONにしてから、測位可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
    電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。

2. 走行ログの記録

実際にサーキット等で走行する前に、以下の手順で一般道などを走行して、走行ログを記録してください。

  1. 画面に「READY!」と表示されている状態で、走行を開始すると、自動的に走行ログの記録が開始します。

    Note

    自動的に走行ログの記録が開始する条件は、以下の条件を満たした場合です。

    • 走行速度10km/h以上が、5秒間継続した場合

    Note

    手動で走行ログの記録を開始する場合は、黄色ボタン (START) を2秒間長押ししてください。

  2. 走行ログの記録が開始すると、以下の画面に切り替わります。

    Note

    走行ログの記録中は、黄色LED が1秒間隔で点滅します。

  3. 一般道などを走行して、走行ログを記録します。

    このとき、20km/h以上の速度で、5分以上走行してください。

  4. 走行が終了したら、黄色ボタン (STOP) を2秒間長押しして、走行ログの記録を終了します。

  5. 走行ログの記録を終了すると、以下の画面に切り替わります。

    Note

    走行ログの記録を終了すると、黄色LED は消灯します。

  6. 走行ログの記録を終了していることを確認して、ロガー本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源から抜き、電源をOFFにします。

    Warning

    ロガー本体の電源をOFFにする際は、走行ログの記録を終了していることを必ず確認してください。

    走行ログの記録中に電源をOFFにすると、走行ログデータが破壊される可能性があります。

    Note

    本製品には、電源スイッチはありません。

    ロガー本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源から抜くと、電源がOFFになります。

3. 走行ログデータの確認

一般道などを走行して記録した走行ログデータは、以下の手順で確認を行ってください。

Tip

  • 走行ログデータの確認では、走行ログデータの読み込みを行うため、走行ログ解析ソフト「Racing Analyzer」のインストールおよび、サブスクリプションサービスへのご登録が必要です。

    事情によりご登録が難しい場合は、販売元にご相談ください。

  • 「Racing Analyzer」の使用方法については、「Racing Analyzer」取扱説明書を参照してください。

    「Racing Analyzer」取扱説明書

1. 本製品とPCをWi-Fi接続する

  1. ロガー本体にGNSS受信機を接続し、ロガー本体の電源をONにします。

    Warning

    ロガー本体にGNSS受信機が接続されていない場合、記録した走行ログデータのダウンロードを行うことができません。

    必ず、GNSS受信機を接続した状態で、ロガー本体の電源をONにしてください。

  2. ロガー本体の起動が完了したら、PCのWi-Fi設定画面より、本製品のアクセスポイントに接続し、暗号化キー (パスワード) を入力します。

    Note

    本製品のWi-Fiアクセスポイント機能は、ロガー本体が起動すると、自動的に有効になります。

    Info

    • アクセスポイント名は、以下のように表示されます。

      「TLOG_PETITE- (固有ID)」

      固有IDは、画面の「DevID」項目に表示されている数字です。

    • 暗号化キー (パスワード) の初期設定値は、「01234567890」です。

    Info

    ロガー本体とWi-Fiで同時接続可能な機器の数は、1台のみです。

    接続したい機器がWi-Fi接続できない場合、画面の「●WiFi」の表示が 緑色 になっていないかご確認ください。

    緑色 の表示になっている場合は、すでに他の機器とロガー本体が、Wi-Fi接続状態となっています。

    Info

    ロガー本体とWi-Fi接続を行う際は、PCのWi-Fi自動接続の設定を「OFF」にしてください。

    ロガー本体とWi-Fiで同時接続可能な機器の数は1台のみのため、PCの設定が「ON」になっていると、他の機器とWi-Fi接続する際に、スムーズに接続できない可能性があります。

    PCのWi-Fi自動接続の設定が「ON」になっている場合は、PCのWi-Fi設定画面より、下図のように設定を「OFF」にしてください。

    • Windows10の場合

    • Windows11の場合

    Tips

    PCとWi-Fi接続した際に、「インターネットなし」と表示されることがありますが、正常にロガー本体と接続されています。

    これは、ロガー本体とお使いのPCで閉域ネットワークを構築しており、このネットワークがインターネットに接続されていないため、「インターネットなし」と表示されます。

    • Windows10の場合

    • Windows11の場合

  3. PCとWi-Fi接続できたら、画面の「●WiFi」の表示が 緑色 になります。

2. 記録した走行ログデータをダウンロードする

Warning

走行ログデータのダウンロードを行う前に、走行ログの記録を終了していることを必ず確認してください。

  1. 「Racing Analyzer」を起動します。

  2. メインウィンドウのツールタブより、Tログ プチの「設定」ボタンをクリックします。

  3. 「Tログ プチ 設定ウィンドウ」が表示されます。

  4. ダウンロード項目の「ダウンロード」ボタンをクリックして、ダウンロードを開始します。

    Note

    • ダウンロード項目の「状態」のファイルは、ロガー本体に記録されている走行ログデータのファイル数を示しています。

    • ファイルは、走行ログの記録を終了した時点で、1ファイル作成されます。

  5. ダウンロードが完了するまで、1~2分程度お待ちください。

    Warning

    ダウンロードが完了するまで、ロガー本体の電源を絶対にOFFにしないでください。

    ロガー本体とPCのWi-Fi接続が切断されないようにご注意ください。

    Note

    ダウンロードが完了すると、以下のメッセージが表示されます。

  6. ダウンロードが完了したら、「保存先を開く」ボタンをクリックします。

  7. ダウンロードした走行ログデータが表示されます。

    Warning

    ダウンロード先のフォルダは一時的なダウンロード先です。

    ダウンロードした走行ログデータは、万が一に備えて、必ずバックアップを取得してください。

    Tip

    • 走行ログデータは、拡張子が「.rad」のファイルです。

    • ファイル名は、走行ログの記録開始日時です。

3. ダウンロードした走行ログデータを読み込む

  1. 「Racing Analyzer」を起動します。

  2. メインウィンドウの基本タブより、「ファイルから開く」ボタンをクリックします。

  3. ダウンロードした走行ログデータを選択し、「開く」ボタンをクリックして、走行ログデータを読み込みます。

    Note

    以下のように、「ファイルから開く」ボタンを使用せずに、読み込むファイルをメインウィンドウにドラッグ&ドロップすることでも読み込むことができます。

4. データビューで走行ログデータを確認する

  1. 走行ログデータを読み込んだ状態で、「データビュー」ボタンをクリックし、記録されているデータを表示します。

  2. GNSS受信機の時刻情報が正しく表示されているか、異常な値が記録されていないかなどを確認してください。

5. トラックビューで走行ログデータを確認する

  1. データビューで任意のデータ範囲を選択し、右クリックメニューから、「トラックビューで表示」を選択します。

    Note

    • 開始データを選択した後、キーボードの「Shift」キーを押しながら終了データを選択すると、開始データと終了データ間の複数選択ができます。

    • キーボードの「Ctrl」キーを押しながらデータを選択すると、データの複数選択ができます。

    • 大量のデータを選択して、トラックビューを表示すると、データ量が多いために処理に時間がかかる場合があります。
      要所要所のデータを選択されることをお勧めします。

  2. GNSS受信機が取得した軌跡データに、乱れや途切れがないかなどを確認してください。

    Note

    取得した軌跡データに、乱れや途切れが発生している場合は、ノイズの影響が考えられます。

    GNSS受信機の取り付け場所の見直しなどを検討してください。