ロガー本体[プチ]の使用方法
LEDの役割について
ロガー本体[プチ]に搭載しているLEDの役割は、以下の通りです。
状態表示LED(赤色)
LED状態 | 状態 | 備考 |
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消灯 | 正常 | |
点滅 | 異常発生中 | ロガー本体[プチ]の電源をOFFにして、GNSS受信機が正しく接続されているか、走行ログの記録可能容量が不足していないか確認してください。 確認した後、ロガー本体[プチ]の電源を再度ONにしてください。 |
測位状態表示LED(青色)
LED状態 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
点灯 | 測位中 | 正常に位置情報を測位できています。 |
点滅 | 衛星探索中 | GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように取り付けられているか、GNSS受信機の取付場所が適切か確認してください。 |
走行ログ記録状態表示LED(黄色)
LED状態 | 状態 | 備考 |
---|---|---|
消灯 | 走行ログ記録停止中 | |
点滅(1秒間隔) | 走行ログ記録中 | 走行ログを記録しています。 ロガー本体[プチ]の電源をOFFにしないでください。 |
点滅(速い点滅) | 走行ログ記録停止処理中 | 走行ログデータをロガー本体[プチ]に書き込み中です。 ロガー本体[プチ]の電源をOFFにしないでください。 |
電源状態LED(緑色)
LED状態 | 状態 | 備考 |
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消灯 | 電源OFF | |
点灯 | 電源ON |
ボタンの操作について
ロガー本体[プチ]のボタンを長押しすることで、以下の操作を行うことができます。
ボタン色 | 押下方法 | 状態 | 備考 |
---|---|---|---|
黄 | 長押し | 走行ログの記録開始 / 停止 |
Wi-Fiアクセスポイント機能について
Wi-Fiアクセスポイント機能では、下記の連携を行うことができます。
なお、本機能は、ロガー本体[プチ]が起動すると、自動的に有効になります。
Info
-
アクセスポイント名は、本製品をご購入いただいた際に同封されている用紙に記載しておりますので、ご確認ください。
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暗号化キー(パスワード)の初期設定値は、「01234567890」です。
Info
ロガー本体[プチ]とWi-Fiで同時接続可能な機器は、1台です。
ロガー本体[プチ]とスマートフォンがWi-Fi接続されている場合は、PCとWi-Fi接続はできません。
反対に、ロガー本体[プチ]とPCがWi-Fi接続されている場合は、スマートフォンとWi-Fi接続はできません。
接続したい機器がWi-Fi接続できない場合、接続したい機器以外が、すでにロガー本体[プチ]と接続状態となっていないかご確認ください。
Info
ロガー本体[プチ]とWi-Fi接続を行う際は、スマートフォンおよびPCのWi-Fi自動接続の設定を「OFF」にしてください。
ロガー本体[プチ]とWi-Fiで同時接続可能な機器は1台のみのため、どちらかでも設定がONになっていると、接続したい機器とWi-Fi接続する際に、スムーズに接続できない可能性があります。
スマートフォンおよびPCのWi-Fi自動接続の設定がONになっている場合は、それぞれのWi-Fi設定画面より、下図のように設定をOFFにしてください。
- iOSの場合
- Windows10の場合
- Windows11の場合
スマートフォン連携
以下の機能を使用する場合は、スマートフォンとロガー本体[プチ]をWi-Fi接続して行います。
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走行ログの記録
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ラップタイムの計測
Note
スマートフォンとロガー本体[プチ]のWi-Fi接続方法については、スマートフォン連携の使用方法を参照してください。
走行ログ解析ソフト「Racing Analyzer」連携
以下の機能を使用する場合は、PCとロガー本体[プチ]をWi-Fi接続し、Racing Analyzerを用いて行います。
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Tログ[プチ]の状態確認および各種設定
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記録した走行ログデータのダウンロード
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記録した走行ログデータの初期化
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Tログ[プチ]のソフトウェアアップデート
Note
PCとロガー本体[プチ]のWi-Fi接続方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
暗号化キー(パスワード)の設定について
Wi-Fi接続の際に使用する暗号化キー(パスワード)は、Racing Analyzerで設定することができます。
Wi-Fiアクセスポイント機能を利用する場合は、暗号化キー(パスワード)を設定してください。
Info
暗号化キー(パスワード)の初期設定値は、「01234567890」です。
Note
暗号化キー(パスワード)の設定方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
走行ログの記録について
走行ログの記録では、GNSS受信機で受信した情報を時系列でロガー本体[プチ]に記録します。
記録した走行ログデータは、Racing Analyzerを使用して解析することができます。
Tip
Racing Analyzerで走行ログの解析を行う場合は、Racing Analyzerのインストールおよび、サブスクリプションサービスへのご登録が必要です。
走行ログの記録可能容量
ロガー本体[プチ]の走行ログの記録可能容量は、約7時間分です。
記録可能容量が不足すると、走行ログの記録ができなくなります。
記録した走行ログデータは、Racing Analyzerで、定期的にダウンロードおよび初期化を行ってください。
Note
走行ログデータのダウンロードおよび初期化の方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
走行ログの記録開始 / 停止
走行ログの記録開始および停止は、ロガー本体[プチ]の黄色ボタンを長押しして操作します。
走行ログの記録中は、走行ログ記録状態表示LED(黄色)が1秒間隔で点滅します。
Warning
ラップタイムの計測情報をスマートフォンと連携する場合、走行ログの記録開始および停止の操作は、ロガー本体[プチ]の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「START」および「STOP」ボタンより行ってください。
スマートフォン連携の詳細については、スマートフォン連携の使用方法を参照してください。
走行ログの記録方法
Info
ロガー本体[プチ]の電源をONにしてから、捕捉可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
また、衛星を捕捉していない状態では、走行ログの記録開始操作を行うことができません。
良好な走行ログを記録するためにも、走行前に天空の開けた場所で、電源をONにしておくことを強くお勧めいたします。
Info
本製品は、ホットスタート機能を搭載しています。
この機能によって、ロガー本体[プチ]の電源を切ってから60分程度は、電源を切る前のGPS衛星の位置情報を利用することで、捕捉可能なGPS衛星を探索する時間を短時間で済ませることができます。
走行前から天空の開けた場所で、電源をONにしておくことにより、電源を入り切りしても、捕捉可能なGPS衛星を探索する時間が短くなり、すぐにお使いいただくことができます。
このことからも、走行前に天空の開けた場所で、電源をONにしておくことを強くお勧めいたします。
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ロガー本体[プチ]にGNSS受信機が接続されていることを確認して、ロガー本体[プチ]の電源をONにします。
-
ロガー本体[プチ]の起動が完了したら、GPS衛星をはじめとする各種衛星を正常に測位できている(測位状態表示LED(青色)が点灯している)ことを確認します。
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ロガー本体[プチ]の黄色ボタンを長押しして、走行ログの記録を開始します。
走行ログの記録が開始すると、走行ログ記録状態表示LED(黄色)が点滅します。
-
走行して、走行ログを記録します。
Warning
走行ログの記録中は、ロガー本体[プチ]の電源がOFFにならないようにしてください。
走行ログの記録中に電源がOFFになると、走行ログデータが破壊される可能性があります。
-
走行が終了したら、ロガー本体[プチ]の黄色ボタンを長押しして、走行ログの記録を停止します。
走行ログの記録が停止すると、走行ログ記録状態表示LED(黄色)が消灯します。
-
走行ログ記録状態表示LED(黄色)が消灯していることを確認して、ロガー本体[プチ]の電源をOFFにします。
Warning
ロガー本体[プチ]の電源をOFFにする際は、走行ログの記録が停止状態であることを必ず確認してください。
走行ログの記録中に電源をOFFにすると、走行ログデータが破壊される可能性があります。
走行ログデータについて
記録した走行ログデータは、Racing Analyzerでダウンロードすることができます。
Tip
-
走行ログデータは、拡張子が「.rad」のファイルです。
-
ファイル名は、走行ログの記録開始日時です。
走行ログデータのダウンロードについて
Note
走行ログデータのダウンロード方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
Warning
ロガー本体[プチ]の走行ログの記録可能容量は、約7時間分です。
記録可能容量が不足すると、走行ログの記録ができなくなります。
記録した走行ログデータは、Racing Analyzerで、定期的にダウンロードおよび初期化を行ってください。
Warning
ダウンロード先のフォルダは一時的なダウンロード先です。
ダウンロードした走行ログデータは、万が一に備えて、必ずバックアップを取得してください。
記録されている走行ログデータの初期化について
- ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータをすべて削除します。
- 本操作は、Racing Analyzerを使用して行います。
Danger
初期化によって削除されたデータは、元に戻すことができません。
誤って操作しないようにご注意ください。
Note
以下のような場合に、記録されている走行ログデータの初期化を行ってください。
- 走行ログデータが不要になった時
- ロガー本体[プチ]の走行ログの記録可能容量が不足した時
- 走行ログデータをRacing Analyzerでダウンロードした後
- Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行う前
Warning
ロガー本体[プチ]の走行ログの記録可能容量は、約7時間分です。
記録可能容量が不足すると、走行ログの記録ができなくなります。
記録した走行ログデータは、Racing Analyzerで、定期的にダウンロードおよび初期化を行ってください。
記録されている走行ログデータの初期化方法
Danger
記録されている走行ログデータの初期化を行うと、ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータがすべて削除されます。
必要な走行ログデータは、初期化を行う前に、Racing Analyzerでダウンロードを行い、バックアップを取得してください。
Note
記録されている走行ログデータの初期化方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
Tログ[プチ]の工場出荷状態へのリセットについて
- ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータや、設定した暗号化キー(パスワード)など、Tログ[プチ]のデータをすべて削除し、工場出荷状態に戻します。
- 本操作は、ロガー本体[プチ]の赤・黄色ボタンを使用して行います。
Danger
工場出荷状態へのリセットによって削除されたデータは、元に戻すことができません。
誤って操作しないようにご注意ください。
Note
以下のような場合に、工場出荷状態へのリセットを行ってください。
- Tログ[プチ]が異常な動作をする場合
- Tログ[プチ]のデータをリセットしたい場合
- Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートが途中で止まってしまった場合
Note
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートの際、Wi-Fiの接続環境やファームウェアファイルのデータ量など、状況によっては、稀にアップデートが途中で止まってしまう場合があります。
アップデートが止まってしまった場合は、本操作を行い、再度ソフトウェアアップデートを行っていただく必要があります。
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートが完了しなかった場合の対処方法については、システムアップデートについてを参照してください。
工場出荷状態へのリセット方法
Danger
工場出荷状態へのリセットを行うと、ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータがすべて削除されます。
必要な走行ログデータは、本操作を行う前に、Racing Analyzerでダウンロードを行い、バックアップを取得してください。
Danger
工場出荷状態へのリセットを行うと、暗号化キー(パスワード)を変更されている場合は、初期設定値の「01234567890」に戻ります。
工場出荷状態へのリセット完了後に、再度、暗号化キー(パスワード)の設定を行ってください。
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ロガー本体[プチ]にGNSS受信機が接続されていることを確認します。
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ロガー本体[プチ]の赤・黄色ボタンを長押しした状態で、ロガー本体[プチ]の電源をONにします。
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電源状態LED(緑色)が点灯し、下図のようにLEDが点灯・点滅・消灯します。
赤・黄色LEDが点滅するまで、赤・黄色ボタンを長押ししてください。
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赤・黄色LEDが消灯すると、下図のようにLEDが点灯・点滅・消灯します。(起動完了までに30~40秒程度かかります。)
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測位状態表示LED(青色)が点滅し、測位可能なGPS衛星の探索が始まると、工場出荷状態へのリセットが完了です。