システムアップデートについて
本製品は、製品の機能追加や改善、ラップタイム計測用トラックデータの更新等を目的とする内蔵ソフトウェアのアップデート機能を搭載しています。
なお、アップデートは、以下の手順で行います。
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ファームウェアファイルのダウンロード
- webサイトのダウンロードページより、ファームウェアファイルをダウンロードします。
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Tログ[プチ]のソフトウェアアップデート
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ダウンロードしたファームウェアファイルをTログ[プチ]に適用し、ソフトウェアアップデートを行います。
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ソフトウェアアップデートは、PCとロガー本体[プチ]をWi-Fi接続し、走行ログ解析ソフト「Racing Analyzer」を使用して行います。
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Tip
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行う場合は、Racing Analyzerのインストールが必要です。
ファームウェアファイルのダウンロード
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Webサイトのダウンロードページにアクセスします。
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「ダウンロード」リンクをクリックして、ファームウェアファイルをダウンロードします。
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデート
1. PCとWi-Fi接続して、Racing Analyzerを起動する
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ロガー本体[プチ]にGNSS受信機が接続されていることを確認して、ロガー本体[プチ]の電源をONにします。
Warning
ロガー本体[プチ]にGNSS受信機が接続されていない場合、Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行うことができません。
必ず、GNSS受信機を接続した状態で、ロガー本体[プチ]の電源をONにしてください。
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ロガー本体[プチ]の起動が完了したら、PCのWi-Fi設定画面より、Tログ[プチ]のアクセスポイントに接続し、暗号化キー(パスワード)を入力します。
Note
Tログ[プチ]のWi-Fiアクセスポイント機能は、ロガー本体[プチ]が起動すると、自動的に有効になります。
Info
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アクセスポイント名は、本製品をご購入いただいた際に同封されている用紙に記載しておりますので、ご確認ください。
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暗号化キー(パスワード)の初期設定値は、「01234567890」です。
Info
ロガー本体[プチ]とWi-Fiで同時接続可能な機器は、1台です。
ロガー本体[プチ]とスマートフォンがWi-Fi接続されている場合は、PCとWi-Fi接続はできません。
反対に、ロガー本体[プチ]とPCがWi-Fi接続されている場合は、スマートフォンとWi-Fi接続はできません。
接続したい機器がWi-Fi接続できない場合、接続したい機器以外が、すでにロガー本体[プチ]と接続状態となっていないかご確認ください。
Info
ロガー本体[プチ]とWi-Fi接続を行う際は、PCのWi-Fi自動接続の設定を「OFF」にしてください。
ロガー本体[プチ]とWi-Fiで同時接続可能な機器は1台のみのため、PCの設定がONになっていると、スマートフォンとWi-Fi接続する際に、スムーズに接続できない可能性があります。
PCのWi-Fi自動接続の設定がONになっている場合は、PCのWi-Fi設定画面より、下図のように設定をOFFにしてください。
- Windows10の場合
- Windows11の場合
Tips
PCとWi-Fi接続した際に、「インターネットなし」と表示されることがありますが、正常にTログ[プチ]と接続されています。
これは、Tログ[プチ]とお使いのPCで閉域ネットワークを構築しており、このネットワークがインターネットに接続されていないため、「インターネットなし」と表示されます。
- Windows10の場合
- Windows11の場合
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PCとWi-Fi接続できたら、Racing Analyzerを起動します。
2. ロガー本体[プチ]に走行ログデータが残っていないか確認する
Warning
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行う前に、ダウンロード項目のファイル数が「0ファイル」と表示されているか、必ず確認してください。
ロガー本体[プチ]に走行ログデータが残っていると、ソフトウェアアップデートが正常に完了できない可能性があります。
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Racing Analyzerのメインウィンドウのツールタブより、Tログ プチの「設定ツール」ボタンをクリックします。
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「Tログ プチ 設定ウィンドウ」が表示されます。
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ダウンロード項目のファイル数をチェックし、ロガー本体[プチ]に走行ログデータが残っていないか確認します。
走行ログデータが残っていない場合は、下記の手順「3. Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行う」へ進んでください。
Note
【ファイル数が「1ファイル」などと表示されていて、走行ログデータが残っている場合】
ソフトウェアアップデートを行う前に、走行ログデータの初期化を行う必要があります。
以下の手順4.へ進み、走行ログデータのダウンロードおよび初期化を行った後、ソフトウェアアップデートを行ってください。初期化を行うと、ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータはすべて削除されます。
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ロガー本体[プチ]に残っている走行ログデータのダウンロードを行い、バックアップを取得します。
残っている走行ログデータが不要なものである場合は、以下の手順5.へ進んでください。
Note
走行ログデータのダウンロード方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
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走行ログデータの初期化を行います。
Danger
走行ログデータの初期化を行うと、ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータがすべて削除されます。
必要な走行ログデータは、初期化を行う前に、手順4.でダウンロードを行い、バックアップを取得してください。
Note
走行ログデータの初期化方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ[プチ]設定 - Tログ[プチ]設定」を参照してください。
3. Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートを行う
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ダウンロード項目のファイル数が「0ファイル」と表示されていることを確認します。
Warning
ソフトウェアアップデートは、必ず、ダウンロード項目のファイル数が「0ファイル」の状態で行ってください。
ロガー本体[プチ]に走行ログデータが残っていると、ソフトウェアアップデートが正常に完了できない可能性があります。
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ファームウェア項目の「更新」ボタンをクリックします。
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ダウンロードしたファームウェアファイルを選択します。
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「開く」ボタンをクリックして、ソフトウェアアップデートを開始します。
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ソフトウェアアップデートが完了するまで、10分程度お待ちください。
アップデートの進捗状況は、「Tログ プチ 設定ウィンドウ」の下部に表示されます。
Warning
アップデートが完了するまで、ロガー本体[プチ]の電源を絶対にOFFにしないでください。
Tログ[プチ]のソフトウェアが、正しく動作しなくなることがあります。また、PCとロガー本体[プチ]のWi-Fi接続が切断されないようにご注意ください。
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以下のメッセージが表示されると、Tログ[プチ]が自動的に再起動します。
メッセージの「OK」ボタンをクリックすると、「Tログ プチ 設定ウィンドウ」が閉じます。
Warning
ロガー本体[プチ]の再起動が完了するまで、絶対に電源をOFFにしないでください。
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ロガー本体[プチ]の再起動後、再度PCとWi-Fi接続を行い、「Tログ プチ 設定ウィンドウ」より、Tログ[プチ]のソフトウェアバージョンが最新化されているか確認してください。
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートが完了しなかった場合
Tログ[プチ]のソフトウェアアップデートの際、Wi-Fiの接続環境やファームウェアファイルのデータ量など、状況によっては、稀にアップデートが途中で止まってしまう場合があります。
アップデートが止まってしまった場合は、Tログ[プチ]を工場出荷状態へリセットし、再度ソフトウェアアップデートを行っていただく必要があります。
ソフトウェアアップデートが完了しなかった場合の手順
「Tログ プチ 設定ウィンドウ」下部の進捗状況が進まず、アップデートが途中で止まってしまった場合は、以下の手順を実施してください。
Danger
本手順では、Tログ[プチ]を工場出荷状態へリセットします。
この操作では、ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータや、設定した暗号化キー(パスワード)など、Tログ[プチ]のデータをすべて削除し、工場出荷状態に戻します。
そのため、暗号化キー(パスワード)を変更されている場合は、初期設定値の「01234567890」に戻ってしまいます。
お手数ですが、ソフトウェアアップデート完了後に、再度、暗号化キー(パスワード)の設定を行っていただきますようお願いいたします。
Tip
工場出荷状態へのリセット(本手順)と、走行ログデータの初期化の違いは、以下の通りです。
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工場出荷状態へのリセット(本手順)
ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータや、設定した暗号化キー(パスワード)など、Tログ[プチ]のデータをすべて削除し、工場出荷状態に戻します。
本操作は、ロガー本体[プチ]のボタン操作で行います。 -
走行ログデータの初期化
ロガー本体[プチ]に記録されている走行ログデータをすべて削除します。
本操作は、Racing Analyzerを使用して行います。
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「Tログ プチ 設定ウィンドウ」を閉じて、Racing Analyzerを終了し、ロガー本体[プチ]の電源をOFFにします。
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ロガー本体[プチ]にGNSS受信機が接続されていることを確認します。
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ロガー本体[プチ]の赤・黄色ボタンを長押しした状態で、ロガー本体[プチ]の電源をONにします。
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電源状態LED(緑色)が点灯し、下図のようにLEDが点灯・点滅・消灯します。
赤・黄色LEDが点滅するまで、赤・黄色ボタンを長押ししてください。
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赤・黄色LEDが消灯すると、下図のようにLEDが点灯・点滅・消灯します。(起動完了までに30~40秒程度かかります。)
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測位状態表示LED(青色)が点滅し、測位可能なGPS衛星の探索が始まると、工場出荷状態へのリセットが完了です。
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工場出荷状態へのリセットが完了後、再度、ソフトウェアアップデートを行ってください。
Note
工場出荷状態へのリセット完了後にWi-Fi接続を行う際は、暗号化キー(パスワード)が初期設定値の「01234567890」に戻っていますので、ご注意ください。