スマートフォン連携の使用方法
Tログ/TログⅡでは、走行ログの記録中に、ラップタイムの計測情報をスマートフォンにリアルタイムに表示させることができます。
スマートフォンと連携するためには、Wi-Fi機能に対応したスマートフォンおよび、ブラウザが必要です。
Note
スマートフォン連携を使用する場合は、Wi-Fiアクセスポイント機能のSSID(アクセスポイント名)およびネットワークキー(パスワード)を、Racing Analyzerで設定してください。
設定方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「Tログ/TログⅡ設定 - Tログ/TログⅡ設定」を参照してください。
Info
SSID(アクセスポイント名)およびネットワークキー(パスワード)の初期設定値は、本製品をご購入いただいた際に同封されている用紙に記載しておりますので、ご確認ください。
Note
Tログ本体の起動時は、毎回、Wi-Fiアクセスポイント機能が無効状態になっています。
スマートフォン連携を使用する場合は、Tログ本体の起動後に、Tログ本体の青色ボタンを長押しして、Wi-Fiアクセスポイント機能を有効化してください。
Tログ本体とスマートフォンの連携方法
1. Tログ本体のWi-Fiアクセスポイント機能を有効化する
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Tログ本体にGNSS受信機とUSBメモリが接続されていることを確認して、Tログ本体の電源をONにします。
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Tログ本体の起動が完了したら、Tログ本体の青色ボタンを、赤・青・黄色のLEDが点滅するまで長押しして、Wi-Fiアクセスポイント機能を有効にします。
Note
Wi-Fiアクセスポイント機能の詳細については、Tログ本体の使用方法を参照してください。
2. スマートフォンをWi-Fiアクセスポイントに接続する
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スマートフォンのWi-Fi設定画面より、Tログ本体のSSID(アクセスポイント名)に接続し、ネットワークキー(パスワード)を入力します。
Info
SSID(アクセスポイント名)およびネットワークキー(パスワード)の初期設定値は、本製品をご購入いただいた際に同封されている用紙に記載しておりますので、ご確認ください。
Tips
iOSをお使いの場合、「インターネット未接続」と表示されることがありますが、正常にTログ本体と接続されています。
これは、Tログ本体とお使いのスマートフォンで閉域ネットワークを構築しており、このネットワークがインターネットに接続されていないため、「インターネット未接続」と表示されます。
3. スマートフォンのブラウザで、スマートフォン連携サイトに接続する
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スマートフォンのブラウザ(SafariやChrome)で、以下の連携サイトに接続します。
手動でURL(アドレス)を入力する際は、以下のアドレスを入力します。
-
スマートフォン連携画面が表示されます。
Tips
スマートフォン連携機能は、横向き画面に最適化されています。
縦向きで表示した場合は、画面を横向きに変更した後、ページを再更新(リロード)してください。
Tips
スマートフォンの機能により、一定時間無操作状態が続くと自動ロック(画面がOFF)になる場合があります。
必要に応じて、スマートフォンの設定を変更し、自動ロックの時間を変更してください。
自動ロックの時間変更については、お使いのスマートフォンの使用方法を参照してください。
Tips
スマートフォン連携サイトは、お気に入りやホーム画面に登録しておくと便利です。
スマートフォン連携画面について
スマートフォン連携サイトでは、以下の連携画面が選択できます。
Circuit View
サーキット走行時など、ラップタイム情報を一目で把握するのに最適な画面です。
Attack View
サーキット走行のアタック時など、タイム差情報を把握しながら走行するのに最適な画面です。
Status View
Tログ本体の動作状態や、GPSの衛星測位状態など、システム全体の動作状況を表示します。
衛星測位状態には、GPS衛星の測位状態がリアルタイムに表示されます。
測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
Note
衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。
- 測位:測位している衛星数を示しています。
- 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
- Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Tip
衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。
測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上
Result View
前回走行時のラップタイム情報を表示します。
Note
ラップタイムの計測結果は、走行ログの記録停止後に作成されます。
計測結果が表示されない場合は、走行ログの記録中でないことを確認してください。
連携画面の項目について
・ Circuit View
・ Attack View
1. 状態表示アイコン
Tログ/TログⅡの動作状態を、以下のアイコンで表示します。
アイコン | 内容 |
---|---|
Tログ本体とスマートフォンの接続に問題が発生しています。 スマートフォンとWi-Fi接続できているか確認し、ページを再更新(リロード)してください。 再更新(リロード)してもアイコンが表示されている場合は、Tログ本体の電源をOFFにし、再度ONにして、Wi-Fi接続を行ってください。 |
|
Tログ本体に異常が発生しています。 Tログ本体の電源をOFFにして、GNSS受信機およびUSBメモリが正しく接続されているか確認してください。 確認した後、Tログ本体の電源を再度ONにしてください。 |
|
GPS衛星を測位できません。 GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように取り付けられているか、GNSS受信機の取付場所が適切か確認してください。 |
|
GNSS受信機に異常が発生しています。 Tログ本体の電源をOFFにして、GNSS受信機が正しく接続されているか確認してください。 確認した後、Tログ本体の電源を再度ONにしてください。 |
|
USBメモリにアクセス中です。 Tログ本体の電源をOFFにしたり、USBメモリを抜いたりしないでください。 |
|
走行ログを記録しています。 Tログ本体の電源をOFFにしたり、USBメモリを抜いたりしないでください。 |
2. タイム計測ライン選択
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「検索」ボタン:現在の位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。
-
「▼」ボタン:選択可能なタイム計測ラインが表示されます。使用する計測ラインを選択します。
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「確定」ボタン:選択したタイム計測ラインを確定します。確定すると、ボタンの背景色が緑色に設定されます。
Note
タイム計測ライン(スタートライン・フィニッシュライン・セクタライン)は、Racing Analyzerで任意に作成することができます。
作成方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの解析 - 任意のタイム計測ライン作成」を参照してください。
3. スタートボタン / ストップボタン
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「START」ボタン:走行ログの記録を開始します。
-
「STOP」ボタン:走行ログの記録を停止します。
Warning
ラップタイムの計測情報をスマートフォンと連携する場合、走行ログの記録開始および停止の操作は、Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「START」および「STOP」ボタンより行ってください。
4. 現在走行中ラップタイム
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現在走行中のラップタイムをリアルタイムに表示します。
-
「Attack View」の場合:計測ライン通過後、10秒後に表示されます。(通過後10秒間は、最終走行ラップタイムが表示されます。)
5. 最終走行ラップタイム
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直前のラップタイムを表示します。
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「Circuit View」の場合:ベストラップタイムとの時間差を下部に表示します。
-
「Attack View」の場合:計測ライン通過後、10秒間表示されます。
6. 最終走行セクタタイム
-
直前のセクタタイムを表示します。
-
「Circuit View」の場合:ベストセクタタイムとの時間差を下部に表示します。
7. 最終走行セクタタイム差
直前セクタのベストセクタタイムとの時間差を表示します。
Note
各種タイムの表示は、タイム計測ラインの設定中かつ、走行ログの記録中に表示されます。
Note
各種タイムの表示は、以下の通り色分けされて表示されます。
- 走行中のベストタイムより速い場合:緑色
- 走行中のベストタイムより遅い場合:赤色
GPSの衛星測位状態について
GPSは特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度が変化します。
より正確な走行ログデータを取得するためにも、走行ログの記録やラップタイムの計測を行う前に、衛星測位状態を確認していただくことをお勧めいたします。
GPSの衛星測位状態の確認方法
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スマートフォン連携サイトで「Status View」を選択し、画面を表示します。
-
GPSの状態表示アイコン「」および「」が表示されていないことを確認します。
Warning
GPSの状態表示アイコンが表示されている場合は、以下をご確認ください。
- Tログ本体にGNSS受信機がきちんと接続されているか。
- GNSS受信機の取付場所が適切か。
-
GPSが「正常」と表示されているか確認します。
-
衛星測位状態の数値を確認します。
衛星測位状態には、GPS衛星の測位状態がリアルタイムに表示されます。
測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。
Note
衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。
- 測位:測位している衛星数を示しています。
- 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
- Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。
Tip
衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上
Note
衛星測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。
- GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように取り付けられているか。
- GNSS受信機の取付場所が適切か。
なお、Tログ本体の電源をONにしてから、捕捉可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。
走行ログの記録について
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スマートフォン連携画面の「Circuit View」または「Attack View」から操作します。
-
「START」ボタン:走行ログの記録を開始します。
-
「STOP」ボタン:走行ログの記録を停止します。
Warning
ラップタイムの計測情報をスマートフォンと連携する場合、走行ログの記録開始および停止の操作は、Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「START」および「STOP」ボタンより行ってください。
ラップタイムの計測について
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スマートフォン連携画面の「Circuit View」または「Attack View」から操作します。
-
任意のタイム計測ラインを選択して、走行ログの記録を開始することで、走行ログの記録と同時に、ラップタイムやセクタタイムの計測情報をスマートフォンに表示することができます。
Note
ラップタイムの計測機能は、走行ログの記録と同時に実行される機能です。
走行ログの記録が行われていない場合は、ラップタイムの計測を行うことはできません。
Note
タイム計測ライン(スタートライン・フィニッシュライン・セクタライン)は、Racing Analyzerで任意に作成することができます。
作成方法については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの解析 - 任意のタイム計測ライン作成」を参照してください。
ラップタイムの計測方法
-
スマートフォン連携サイトで「Circuit View」または「Attack View」を選択し、画面を表示します。
-
「検索」ボタンを押します。
現在の位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。 -
ドロップダウンより、タイム計測ラインを選択します。
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「確定」ボタンを押して、タイム計測ラインを確定します。
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タイム計測ラインを確定すると、「確定」ボタンの背景色が緑色に設定されます。
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「START」ボタンを押して、走行ログの記録およびラップタイムの計測を開始します。
Warning
ラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始の操作は、Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタンより行ってください。
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USBメモリアクセス中のアイコン「」および走行ログ記録中のアイコン「」が表示され、タイム計測可能状態(各種タイムの表示がゼロ)になったら、走行を開始することができます。
Note
各種タイムの表示については、以下をご参照ください。
- タイム計測準備中
- タイム計測可能状態
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走行が終了したら、「STOP」ボタンを押して、走行ログの記録およびラップタイムの計測を停止します。
Warning
ラップタイムの計測を行っていた場合、走行ログの記録停止の操作は、Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「STOP」ボタンより行ってください。
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Tログ本体の電源をOFFにする場合は、USBメモリアクセス中のアイコン「」および走行ログ記録中のアイコン「」が表示されていないことを確認して、電源をOFFにしてください。
Warning
Tログ本体の電源をOFFにする際は、走行ログの記録が停止状態であること、USBメモリに書き込み中でないことを必ず確認してください。
走行ログデータや、USBメモリのデータが破壊される可能性があります。