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動作確認

Tログ/TログⅡの動作確認

Tログ/TログⅡの接続が完了したら、以下の手順で動作確認を行ってください。

なお、動作確認の際は、GPSをはじめとする各種衛星が正常に測位できるか確認します。
GNSS受信機を、上面(アンテナ面)が天空を向くように設置した状態で行ってください。

Note

GNSS受信機は、上面(アンテナ面)が必ず天空を向くように設置してください。

Warning

防水には非対応のため、雨天時、屋外への設置はできません。

室内のフロントガラスやリアガラス等に設置してお使いください。

動作確認の手順

  1. Tログ本体のGNSSコネクタにGNSS受信機、USBコネクタにUSBメモリが正しく接続されていることを確認します。

  2. GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように設置されていることを確認します。

  3. Tログ本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源に接続し、電源をONにします。

    ・ Tログの場合

    ・ TログⅡの場合

    Note

    本製品には、電源スイッチはありません。

    Tログ本体のUSB電源ケーブルに電力が供給されると、電源がONになります。

    Warning

    接続の際は、Tログ本体のUSB電源ケーブルを一番最後に接続して、電源をONにしてください。

    他の機器を接続する前に電源をONにすると、故障の原因となることがあります。

    Info

    安定動作のため、使用するモバイルバッテリーは、2A以上出力できるものを強くお勧めします。

  4. 電源状態LED(緑色)が点灯し、Tログ本体が起動を開始します。(起動完了までに30~40秒程度かかります。)

    Warning

    電源状態LED(緑色)が点灯しない場合は、以下をご確認ください。

    • Tログ本体のUSB電源ケーブルが、モバイルバッテリー等の電源に接続されているか。

    以上を確認しても状況が改善しない場合は、故障が考えられます。

    速やかにすべてのケーブルを外して、購入元へお問い合わせをお願いいたします。

  5. 起動が完了すると、測位状態表示LED(青色)が点滅し、測位可能なGPS衛星の探索が始まります。

    測位状態表示LED(青色)が「点滅」→「点灯」になることを確認します。

    Note

    GPS衛星の探索中は、測位状態表示LED(青色)が「点滅」状態です。

    GPS衛星の探索が完了すると、測位状態表示LED(青色)が「点滅」→「点灯」状態になります。

    Info

    • 測位状態表示LED(青色)が「点滅」→「点灯」に変わるまで、1分程度かかる場合があります。

    • 測位状態表示LED(青色)が「点滅」→「点灯」に変わらない場合は、GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように取り付けられているか、GNSS受信機の取付場所が適切か確認してください。

    • 状態表示LED(赤色)が「点滅」している場合は、Tログ本体のUSB電源ケーブルを抜いて電源をOFFにし、GNSS受信機およびUSBメモリが正しく接続されているか確認してください。
      確認した後、Tログ本体のUSB電源ケーブルを接続して、再度、電源をONにしてください。

GPSの衛星測位状態の確認

GPSは特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度が変化します。

より正確な走行ログデータを取得するためにも、走行ログの記録やラップタイムの計測を行う前に、衛星測位状態を確認していただくことをお勧めいたします。

1. Tログ本体とスマートフォンを連携する

Note

スマートフォン連携の詳細については、スマートフォン連携の使用方法を参照してください。

  1. Tログ本体の青色ボタンを、赤・青・黄色のLEDが点滅するまで長押しして、Wi-Fiアクセスポイント機能を有効にします。

  2. スマートフォンのWi-Fi設定画面より、Tログ本体のSSID(アクセスポイント名)に接続し、ネットワークキー(パスワード)を入力します。

    Info

    SSID(アクセスポイント名)およびネットワークキー(パスワード)の初期設定値は、本製品をご購入いただいた際に同封されている用紙に記載しておりますので、ご確認ください。

    Tips

    iOSをお使いの場合、「インターネット未接続」と表示されることがありますが、正常にTログ本体と接続されています。

    これは、Tログ本体とお使いのスマートフォンで閉域ネットワークを構築しており、このネットワークがインターネットに接続されていないため、「インターネット未接続」と表示されます。

  3. スマートフォンのブラウザ(SafariやChrome)で、以下の連携サイトに接続します。

    手動でURL(アドレス)を入力する際は、以下のアドレスを入力します。

  4. スマートフォン連携画面が表示されます。

    Tips

    スマートフォン連携機能は、横向き画面に最適化されています。

    縦向きで表示した場合は、画面を横向きに変更した後、ページを再更新(リロード)してください。

    Tips

    スマートフォンの機能により、一定時間無操作状態が続くと自動ロック(画面がOFF)になる場合があります。

    必要に応じて、スマートフォンの設定を変更し、自動ロックの時間を変更してください。

    自動ロックの時間変更については、お使いのスマートフォンの使用方法を参照してください。

2. GPSの衛星測位状態を確認する

  1. スマートフォン連携サイトで「Status View」を選択し、画面を表示します。

  2. GPSの状態表示アイコン「」および「」が表示されていないことを確認します。

    Warning

    GPSの状態表示アイコンが表示されている場合は、以下をご確認ください。

    • Tログ本体にGNSS受信機がきちんと接続されているか。
    • GNSS受信機の取付場所が適切か。
  3. GPSが「正常」と表示されているか確認します。

  4. 衛星測位状態の数値を確認します。

    衛星測位状態には、GPS衛星の測位状態がリアルタイムに表示されます。

    測位状態は、測位、有効、Lv の3つの項目で示しており、各項目の数値が大きいほど、測位精度が良いと判断できます。

    Note

    衛星測位状態の項目の内容は、以下の通りです。

    • 測位:測位している衛星数を示しています。
    • 有効:測位している衛星のうち、位置測位に適した衛星数を示しています。
    • Lv:測位に適した衛星の受信強度を示しています。

    Tip

    衛星測位状態の各項目が下記の数値以上あると、比較的正確な走行ログを記録することができます。
    GPS衛星の特性上、天候や場所などの様々な条件によって測位精度は変化しますので、参考値としてご活用ください。

    測位:14以上 / 有効:4以上 / Lv:23以上

    Note

    衛星測位状態が良くない場合は、以下をご確認ください。

    • GNSS受信機の上面(アンテナ面)が、天空を向くように取り付けられているか。
    • GNSS受信機の取付場所が適切か。

    なお、Tログ本体の電源をONにしてから、捕捉可能なGPS衛星を探索するまでにしばらく時間がかかります。
    電源をONにした後、少し時間を置いてから測位状態を確認してください。

走行ログデータの確認

実際にサーキットで走行する前に、一般道などを走行して走行ログデータ(サンプルデータ)を取得し、以下の手順で確認を行ってください。

Tip

走行ログデータの確認では、走行ログデータの読み込みを行うため、走行ログ解析ソフト「Racing Analyzer」のインストールおよび、サブスクリプションサービスへのご登録が必要です。

事情によりご登録が難しい場合は、販売元にご相談ください。

Note

Racing Analyzerの使用方法については、Racing Analyzer 取扱説明書を参照してください。

Racing Analyzer 取扱説明書

1. 走行ログを記録する

Note

走行ログの記録の詳細については、Tログ本体の使用方法を参照してください。

  1. Tログ本体の黄色ボタンを長押しして、走行ログの記録を開始します。

    走行ログの記録が開始すると、走行ログ記録状態表示LED(黄色)が点滅します。

  2. 一般道などを走行して、走行ログを記録します。

    このとき、20km/h以上の速度で、5分以上走行してください。

    Warning

    走行ログの記録中は、Tログ本体の電源がOFFにならないようにしてください。

    走行ログの記録中に電源がOFFになると、走行ログデータが破壊される可能性があります。

  3. 走行が終了したら、Tログ本体の黄色ボタンを長押しして、走行ログの記録を停止します。

    走行ログの記録が停止すると、走行ログ記録状態表示LED(黄色)が消灯します。

  4. 走行ログ記録状態表示LED(黄色)が消灯していることを確認して、Tログ本体のUSB電源ケーブルを、モバイルバッテリー等の電源から抜き、電源をOFFにします。

    Warning

    Tログ本体の電源をOFFにする際は、走行ログの記録が停止状態であることを必ず確認してください。

    走行ログの記録中に電源をOFFにすると、走行ログデータが破壊される可能性があります。

    Note

    本製品には、電源スイッチはありません。

    Tログ本体のUSB電源ケーブルを抜くと、電源がOFFになります。

2. 記録した走行ログデータをRacing Analyzerで読み込む

Note

走行ログデータの読み込み方法の詳細については、Racing Analyzer 取扱説明書の「走行ログデータの読み込み - コントローラ/Tログ/TログⅡのデータ読み込み」を参照してください。

Racing Analyzer 取扱説明書

  1. Tログ本体からUSBメモリを取り外し、PCに接続します。

  2. USBメモリを開き、「DataLog」フォルダより、走行ログデータをPC(デスクトップなど)にコピーします。

    Tip

    • 走行ログデータは、拡張子が「.rad」のファイルです。

    • ファイル名は、走行ログの記録開始日時です。

  3. Racing Analyzerを起動し、メインウィンドウの「ファイルから開く」ボタンをクリックします。

  4. コピーした走行ログデータを選択し、「開く」ボタンをクリックして、走行ログデータを読み込みます。

    Note

    以下のように、「ファイルから開く」ボタンを使用せずに、読み込むファイルをメインウィンドウにドラッグ&ドロップすることでも読み込むことができます。

3.データビューでサンプルデータを確認する

  1. 走行ログデータを読み込んだ状態で、「データビュー」ボタンをクリックし、記録されているデータを表示します。

  2. GNSS受信機の時刻情報が正しく表示されているか、異常な値が記録されていないかなどを確認してください。

4.トラックビューでサンプルデータを確認する

  1. データビューで任意のデータ範囲を選択し、右クリックメニューから、「トラックビューで表示」を選択します。

    Note

    • 開始データを選択後、キーボードのShiftキーを押しながら終了データを選択すると、開始データと終了データ間の複数選択ができます。

    • キーボードのCtrlキーを押しながらデータを選択すると、データの複数選択ができます。

    • 大量のデータを選択して、トラックビューを表示すると、データ量が多いために処理に時間を要します。
      要所要所のデータを選択されることをお勧めします。

  2. GNSS受信機が取得した軌跡データに、乱れや途切れがないかなどを確認してください。

    Note

    取得した軌跡データに、乱れや途切れが発生している場合は、ノイズの影響が考えられます。

    GNSS受信機の設置場所の見直しなどを検討してください。