ジムカーナで使用する場合
ジムカーナでご使用になる場合、走行ログデータの解析やラップタイムの計測の際に必要となるトラックデータ(タイム計測ライン)が、本ソフトウェアには登録されておりません。
そのため、以下の手順にて、トラックデータ(タイム計測ライン)を作成した後、走行ログデータの解析やラップタイムの計測を行ってください。
Warning
Tログ[プチ]/Tログ[Lite]をお使いの場合、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)をラップタイムの計測時に使用することはできませんので、ご注意ください。
なお、Racing Analyzerでの走行ログデータの解析には、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)をご使用いただけます。
Note
タイム計測ラインの作成では、スタートライン・フィニッシュライン・セクタラインを任意に作成することができます。
1. タイム計測ライン作成用の走行ログの記録
ジムカーナコースを走行して、走行ログを記録します。
Note
走行ログの記録方法については、各デバイスの取扱説明書を参照してください。
-
Vehicle Embedded Device Boxの場合は、取扱説明書の「使用方法 - 走行ログの記録」を参照してください。
-
Tログ/TログⅡの場合は、取扱説明書の「使用方法 - Tログ本体の使用方法」を参照してください。
-
Tログ[プチ]の場合は、取扱説明書の「使用方法 - ロガー本体[プチ]の使用方法」を参照してください。
-
Tログ[Lite]の場合は、取扱説明書の「使用方法 - Tログ[Lite]の使用方法」を参照してください。
2. 記録した走行ログデータの読み込み
-
Rasing Analyzerに、記録した走行ログデータを読み込みます。
-
Racing Analyzerのメインウィンドウの「データビュー」ボタンをクリックし、記録されているデータを表示します。
時刻情報が正しく表示されているか、異常な値が記録されていないかなどを確認してください。
-
データビューですべてのデータを選択し、右クリックメニューから、「トラックビューで表示」を選択します。
Note
すべてのデータを選択するには、データリストをクリックした後、キーボードの「Ctrl」キーと「A」キーを使用します。
-
走行軌跡が表示されます。
Note
軌跡データに乱れや途切れが発生している場合は、ノイズの影響が考えられます。
GNSS受信機/Tログ[Lite]の設置場所の見直しなどを検討してください。
3. タイム計測ラインの作成
Note
タイム計測ライン作成の詳細については、任意のタイム計測ライン作成を参照してください。
Note
タイム計測ラインの作成では、スタートライン・フィニッシュライン・セクタラインを任意に作成することができます。
-
走行軌跡からスタートラインを作成します。
「スタートライン追加」ボタンをクリックし、開始点と終了点を選択すると、スタートラインが作成されます。
Note
スタートラインは、走行ログの位置情報データのずれを考慮して、少し余裕を持った⾧さに設定しておくことをお勧めします。
-
スタートラインと同様に、フィニッシュラインを作成します。
「フィニッシュライン追加」ボタンをクリックし、開始点と終了点を選択すると、フィニッシュラインが作成されます。
Note
フィニッシュラインは、走行ログの位置情報データのずれを考慮して、少し余裕を持った⾧さに設定しておくことをお勧めします。
Note
「フィニッシュライン追加」ボタンをクリックした際に、スタートラインがすでに設定されている場合は、スタートラインと同じ位置にラインを設定するか、選択することができます。
-
必要に応じて、同様の方法で、セクタラインを作成します。
「セクタライン追加」ボタンをクリックし、開始点と終了点を選択すると、セクタラインが作成されます。
Note
セクタラインは、走行ログの位置情報データのずれを考慮して、少し余裕を持った⾧さに設定しておくことをお勧めします。
-
作成したタイム計測ラインをトラックデータとして保存します。
保存名の入力欄に保存するトラック名(お好きな名前)を入力し、右側のアイコンをクリックして、保存します。
Warning
保存せずにトラックウィンドウを閉じた場合、作成したタイム計測ライン情報は失われます。
Note
保存名(トラック名)には、英数字のみ使用できます。
Note
トラック名の先頭に「*」が付加されているトラックは、本ソフトウェアにあらかじめ設定されているトラックデータを示しています。
-
画面右上の「×」ボタンをクリックして、「トラックウィンドウ」を閉じます。
4. 作成したトラックデータ(タイム計測ライン)での解析
作成したタイム計測ラインで、走行ログデータの解析を行うためには、保存したトラックデータを再読み込みする必要があります。
-
メインウィンドウの「トラック再読込」ボタンをクリックします。
-
トラック欄の「▼」ボタンより、保存したトラック名を選択して、「ラップ解析」ボタンをクリックします。
-
作成したタイム計測ラインを用いたラップタイム・セクタタイム情報が表示され、走行ログデータの各種解析を行うことができます。
5. 作成したトラックデータ(タイム計測ライン)でのラップタイムの計測
Vehicle Embedded Device Box/Tログ/TログⅡでは、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)を使用して、ラップタイムの計測を行うことができます。
以下の手順で、USBメモリメンテナンスを行い、トラックデータ(タイム計測ライン)を更新してください。
Warning
Tログ[プチ]/Tログ[Lite]をお使いの場合、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)をラップタイムの計測時に使用することはできませんので、ご注意ください。
なお、Racing Analyzerでの走行ログデータの解析には、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)をご使用いただけます。
Note
USBメモリメンテナンスの詳細については、以下を参照してください。
1. 作成したトラックデータ(タイム計測ライン)をUSBメモリに書き込む
-
コントローラ/Tログ本体の電源をOFFにした後、USBメモリを取り外し、PCに接続します。
Note
コントローラ/Tログ本体で使用しているUSBメモリをPCに接続してください。
-
Racing Analyzerを起動します。
-
メインウィンドウのツールタブより、「USBメモリメンテナンス」ボタンをクリックします。
-
「USBメモリメンテナンスウィンドウ」が表示されます。
-
メンテナンスを行うUSBメモリを、ドロップダウンより選択します。
Warning
コントローラ/Tログ本体で使用しているUSBメモリ以外を選択しないように注意してください。
-
「ラップ計測用データ 更新」にチェックを入れます。
-
「実行」ボタンをクリックします。
-
以下のメッセージが表示されるので、「はい」ボタンをクリックし、USBメモリ内にトラックデータ(タイム計測ライン)を格納します。
Danger
USBメモリメンテナンス処理中は、PCからUSBメモリを絶対に取り外さないでください。
USBメモリが破壊される恐れがあります。
Danger
メンテナンスの内容は、Vehicle Embedded Device Box/Tログ/TログⅡのUSBメモリごとに固有です。
複数台のVehicle Embedded Device Box/Tログ/TログⅡのメンテナンスを行う場合は、メンテナンスを適用したUSBメモリを流用せず、コントローラ/Tログ本体に接続されているUSBメモリごとに、Racing AnalyzerのUSBメモリメンテナンス機能の「ラップ計測用データ 更新」を実行してください。
流用した場合、システムの不整合が発生し、正しく動作しなくなることがあります。
Note
USBメモリメンテナンス処理が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
2. 作成したトラックデータ(タイム計測ライン)でラップタイムの計測を行う
Note
スマートフォンを使用したラップタイム計測方法の詳細については、Vehicle Embedded Device Box/Tログ/TログⅡ 取扱説明書の「使用方法 - スマートフォン連携の使用方法」を参照してください。
Note
Vehicle Embedded Device Box 液晶メータを使用したラップタイム計測方法の詳細については、Vehicle Embedded Device Box 取扱説明書の「使用方法 - 液晶メータラップタイム計測の使用方法」を参照してください。
以下の手順にて、スマートフォンを使用したラップタイムの計測を行うことができます。
-
上記でメンテナンスしたUSBメモリをコントローラ/Tログ本体に接続し、電源をONにします。
-
コントローラ/Tログ本体のWi-Fiアクセスポイント機能を有効化します。
-
スマートフォンをコントローラ/Tログ本体のWi-Fiアクセスポイントに接続します。
-
スマートフォンのブラウザ(SafariやChrome)で、以下のスマートフォン連携サイトに接続します。
-
Vehicle Embedded Device Box の場合
スマートフォン連携サイト(http://10.10.50.1/sp_apps/)
-
Tログ/TログⅡの場合
スマートフォン連携サイト(http://10.10.50.1/sp_apps_t/)
-
-
「Circuit View」または「Attack View」を選択し、画面を表示します。
-
Vehicle Embedded Device Box「Circuit View」の場合
-
Tログ/TログⅡ「Circuit View」の場合
-
-
「検索」ボタンを押します。
現在の位置情報をもとに、計測可能なタイム計測ラインを検索します。 -
ドロップダウンより、作成したトラックデータ(タイム計測ライン)を選択します。
-
「確定」ボタンを押して、タイム計測ラインを確定します。
-
タイム計測ラインを確定すると、「確定」ボタンの背景色が緑色に設定されます。
-
「START」ボタンを押して、走行ログの記録およびラップタイムの計測を開始します。
Warning
ラップタイムの計測を行う場合、走行ログの記録開始の操作は、操作スイッチの赤色ボタン/Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「START」ボタンより行ってください。
-
USBメモリアクセス中のアイコン「」および走行ログ記録中のアイコン「」が表示され、タイム計測可能状態(各種タイムの表示がゼロ)になったら、走行を開始することができます。
-
走行が終了したら、「STOP」ボタンを押して、走行ログの記録およびラップタイムの計測を停止します。
Warning
ラップタイムの計測を行っていた場合、走行ログの記録停止の操作は、操作スイッチの赤色ボタン/Tログ本体の黄色ボタンではなく、スマートフォン連携画面の「STOP」ボタンより行ってください。
-
コントローラ/Tログ本体の電源をOFFにする場合は、USBメモリアクセス中のアイコン「」および走行ログ記録中のアイコン「」が表示されていないことを確認して、電源をOFFにしてください。
Warning
コントローラ/Tログ本体の電源をOFFにする際は、走行ログの記録が停止状態であること、USBメモリに書き込み中でないことを必ず確認してください。
走行ログデータや、USBメモリのデータが破壊される可能性があります。